Access(アクセス) 古いバージョン 動作
Access(アクセス)は2.0から始まり
Access95 1995年11月
Access97 1997年03月
Access2000 1999年07月 ここで仕様が大きく変わった!
Access2002 2001年06月
Access2003 2003年10月 最も安定していて使いやすかった
Access2007 2007年01月 拡張子(.mdb ⇒ .accdb)も変わって、大幅な仕様変更!!
Access2010 2010年06月
Access2013 2013年02月
Access2016 2015年09月 現時点(2017年08月現在)の最新バージョン
Access(アクセス)の古いバージョン
Access(アクセス)の古いバージョンと言っても3つのパターンがあります。
1.Access95~97
2.Access2000~2003
3.Access2007~2013
1.Access97以前のバージョン
このプログラムを使っているお客様はほとんどいないのではないか? と思います。
しかも、最新バージョンのAccessでは動作しませんし、古い環境を作ることもできません。
ですが、どうしても動作させたいのなら、旧のAccessプログラムを新のAccessにインポートすれば大丈夫です。
インポートにより自動で最新バージョンに自動変換されます。
インポートしただけではエラーが発生するので、そのエラーを修正していけば動作します。
2.Access2000以降のバージョン
拡張子が「mdb」となっているプログラムです。
基本的には最新バージョンのAccess(アクセス)でもそのままで動作します。
ただし、環境依存文字や特殊文字(①とか【】)などが使われていたらエラーになる場合がありまので、その部分だけは修正が必要です。
Accessのバージョンにより使えない文字が若干違っています。
蛇足ですが、Accessテーブルの項目名の先頭に数字は使えません!
例えば、各月の実績を集計する項目として
3月実績 ← 使えません(エラーになります)
実績3月 とか 月3実績 などのようにする必要があります。
注意点は、
Access2007以降で動作させると元のバージョンのAccessではメンテナンスできなくなります。
そのような場合はないと思うのですが、念のため動作させる前には必ずコピーを取っておいてください。
Access2007以降のバージョンでは拡張子が「accdb」になりますが、「mdb」でもメンテナンス可能です。
実際、弊社のお客様にAccess2003で構築したシステムを使用されていて、2016年にAccess2016に切り替えました。
その時の対応方法はAccess2003の拡張子「mdb」のプログラムを、Access2016でそのままメンテナンスしました。
(これについては別の記事で詳しく説明します。)
3.Access2007以降のバージョン
そのままで、どのバージョンでも動作するので問題ありません。
ただ、Access2007は大幅な仕様変更のため不具合が多いのでお勧めしません。
例えば「Shift+F2(ズーム)」がランタイム環境では使えないとか・・・
Access2000で作ったプログラムの移行
WindowsXPで動作していたAccess2000で作成されたプログラム(他社が作成)
Windows7、Access2010ランタイムで動作するように変更。
ケーススタディに記載しているので興味のある方は参照ください。
Access2002で作ったプログラムの移行
私の前の会社に在籍していた時に作成、納品したもので、もう15年近く前のものです。
昨年まで使われていて、そのPCが壊れて、PCを新しくしたがAccessのプログラムがセットできない
と連絡がありました。
状況は、Access2002の媒体はあり、インストールもできたが、マイクロソフトの認証ができないので使えない。
ランタイムなら認証は要らないのですが、Access2007より前のバージョンはマイクロソフトのサイトに公開されていない。
どうしたらいいか? と相談されたのですが、権利は前の会社にあるので、その会社に対応してもらうか、承認を貰って頂ければ対応します とお答えしました。
ただ、私は動けないが動作させる手順は
Access2010ランタイムをインストールして、Access2002のプログラムを動作させれば動くはずです
とお伝えしました。
(連絡頂いたのが、エンドユーザーではなく中間のバイヤー様だったため、ある程度の操作ができることが前提でした)
Access(アクセス)のバージョンは3年程度で変わってきています。
そのたびに移行費用が発生していたのではAccessを使うことで開発コストを削減した意味がありません。
移行しなくても他のバージョンで動作する場合が多いので、社内の状況と費用対効果をよくご検討ください。
不明な点があれば、お気軽に弊社までお問合せください。